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タイトル:分かち合う愛 |
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原題:Love
for Share |
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監督:ニア・ディナータ |
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制作国:インドネシア |
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制作年:2005年 |
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上映時間:120分 |
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ジャンル:ドラマ |
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日本公開情報:2006年東京国際映画祭にて日本初公開。今回はそれに次ぐ公開。 |
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公式ウェブサイト
http://www.berbagisuami.net/ |
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受賞歴 |
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HALEKULANI
GOLDEN ORCHID FOR BEST FEATURE FILM-26th Hawaii International
Film Festival |
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1970年、ジャカルタ生まれ。アメリカでマスコミと映画制作を学んだ後、帰国してテレビ制作に関わる。1998年のインドネシア映画テレビフェスティバルでは、『In
Search for the Rainbow』で映像とドラマ部門で最優秀賞を獲得。それ以来数多くのテレビ番組やコマーシャルなどの演出を手がける。最初の映画の長編は『The
Courtesan』(2001)と呼ばれる大作だった。革命後にインドネシアにできた中国人社会を初めてとりあげた作品で、2002年ソウルで開かれたアジアパシフィック映画祭で、最優秀新人監督賞と最優秀美術賞を受賞している。2002年には『The
Stringless Violin』で制作を担当し、インドネシアの独立系映画で初の女性監督にデビューを飾らせた。2003年、自身で脚本も書いた『アリサン!』という皮肉の効いたコメディーを監督。インドネシアのゲイを大胆に描いた暖かい作品は観客の心をつかんだ。この作品は国内の映画祭を総なめにしたのち、2004年のアムステルダムの映画祭で最優秀作品賞の栄誉に輝いた。アメリカ、カナダ、ドイツでの映画祭に選出されたほか、50を超える映画祭でも上映されている。ディナータはその後も、カンヌでの新人監督プログラムに招聘されたり、国内の映画祭の審査員を務めるなど活躍の場を広げているが、自分の制作会社をもって若手の育成にも力を入れている。『アリサン!』の脚本を共同で執筆したジャコ・アンワールを監督に据えてディナータが制作した『ジョニの約束』はアジアパシフィック映画祭などで賞を受賞しており、第18回東京国際映画祭でも上映された。ディナータの最新の長編映画『分かち合う愛』は、世界最大のイスラム教国における一夫多妻制という繊細な問題を果敢にも取り上げたもので、インドネシアの女性監督第一人者である彼女の実力がいかんなく発揮された作品である。 |
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作品履歴 |
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2006年
分かち合う愛 |
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2003年
アリサン! |
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2002年
A Courtesan
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産婦人科医のサルマは息子がまだ小さな時に夫に2番目の妻と娘がいることを知り、ショックを受けるが、苦悩しながらもやがてその事実を受け入れていく。やがて息子が成長し、夫は政治の世界へと足を踏み入れるが、相変わらず2人の妻を持つ父を息子は理解出来ずにいた。一方、美容学校へ通わせてもらえるという約束で叔父の家にやって来たシティは、イヤイヤながら叔父の3番目の妻にさせられてしまう。自由を奪われた生活の中、シティの心の救いは2番目の妻ドゥイの存在だった。また、レストランで働きながら女優を目指すミンは、既婚者である店主に求婚されるが…。 |
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第14回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でオープニングを飾った「アリサン!」を監督したニア・ディナータの最新作。
インドネシアに暮らす年齢も、社会的地位も、出身も全く異なる3人の女性が、「公正な婚姻関係を結び、妻を同等に扱うならば」
4人まで妻が持てるという一夫多妻制度の中、葛藤しながらもやがて新たな道を見つけ出す姿をユーモアを交えて綴ったオムニバス・ドラマ。
バンダアチェの津波を背景に、所々で交差する各エピソードのどれもが現代インドネシア社会をリアルに切り取った重みのある作品であると同時に、
逞しく生きる女性達への賛歌になっており、爽やかな後味を残す。
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