上映日時●5月26日(日)17:15●6月1日(土)10:15

【ストーリー&解説】
"ピーター"の人生における様々なエピソードを描いたオムニバス長編「Parts of The Heart」から、「Stolen Kiss」と「The Game Kiss」の2つのエピソードを上映する。
「Stolen Kiss」10才のピーターは、内気でぽっちゃりした少年。小学校のボーイスカウトキャンプの3日間、ピーターは友人バヌーへの憧れを隠している。
「The Game Kiss」15才のピーターは、同級生のマルコの部屋でテレビゲームをしている。突然マルコはかがみこみ、ピーターにキスをするが…。

【監督プロフィール:Paul Agusta】
1980年、インドネシアのジャカルタ生まれ。米国アリゾナ州のスコッツデール・コミュニティ・カレッジとアリゾナ州立大学で学んだのち、2003年にインドネシアへ戻る。この若き映画家は、低い予算で誰でも取り組めるビデオでの撮影が、映画制作の可能性を広げると信じている。しっかりと練られたアイディアさえあれば、後は撮影をするだけ。ビデオカメラを手に入れる方法は何だってあるのだから、熱意があっても撮れないなんて言い訳は、ビデオ制作者にはできないと考える。実際、彼の短編ビデオ作品のほとんどは、借りるか捨てられたかしたカメラで撮影されており、それらの作品はインドネシア国内にとどまらず、海外の様々なイベントや上映会で発表されてきた。制作をする前は、「ジャカルタ・ポスト」で映画評論家としての活動、2006年のジャカルタ短編映画祭ではフェスティバル・ディレクター、"The Q Gay & Lesbian Film Festival"などの様々なイベントや上映会を開催するウタン・カユ劇場では、上映計画を立てる管理職を務めてきた。2004年はジャカルタ国際映画祭の"The Daily Newspaper Supplement"の責任者、2005年は"Moon Water Chinese Film Festival"の宣伝、同年と2006年はジャカルタ国際映画祭の短編映画脚本コンペティションの選考委員を務めるが、映画やビデオ制作に専念するため、2007年これらのキャリアを辞する。2009年「Kado Hari Jadi(The Anniversary Gift」、2010年「At the Very Bottom of Everything」の長編作品をロッテルダム国際映画祭に出品し、世界中の様々な映画祭で上映されている。

【ストーリー&解説】
教会の帰り道、チャールズとジョイスは6歳の息子アンディを連れ、午後の時間をゆったり過ごそうと、ショッピングモールに立ち寄る。だが退屈で、おなかをすかせたアンディはじっとしていられず、あちこちと店内を歩き回る。
●Best Narrative Short, The San Diego Asian Film Festival(2011)

【監督プロフィール:Andrew Ahn】
韓国系アメリカ人のアンドリュー・アン監督は、ロサンゼルスで生まれ育った。ブラウン大学で英語学の学士号を、カリフォルニア芸術大学ではFilm Directingを専攻し、美術学修士号を取得している。また、2012年Film Independent Project:Involveのメンバーだった。本作は彼の初監督作品で、スラムダンス映画祭、サンフランシスコ・アジアンアメリカン国際映画祭をはじめ、数々の映画祭で上映された。2011年サンディエゴ・アジアン映画祭では最優秀短編作品賞を受賞。2作目の短編作品「DOL(FIRST BIRTHDAY)」は2012年サンダンス映画祭で初上映され、世界各地の多くの映画祭や映画館で上映された。

【ストーリー&解説】
またもや校庭でイジメにあった5年生のヘンリーは、幼稚園で担任だったロー先生を訪ね、お昼を一緒にすることにした。ロー先生は独り静かな食事を好む人であった。かつての担任と教え子は、言葉と言葉の合間や、境遇や世代を超えた気持ちのつながりの中に、思いも寄らない発見をする。
●Phred Love (Hawaii Filmmakers Award), Hawai Rainbow Film Festival
●Special Jury Prize, Sicilia Queer Film Festival

【監督プロフィール:Keo Woolford】
ハワイ出身のマルチメディア・アーティスト。現在は初長編「THE HAUMANA」のポストプロダクション作業に入っている。本作は、世界各地の映画祭で好評を博しており、ホノルル・レインボー映画祭(HRFF)で最も優れたハワイ映画の監督に贈られるPhred Love賞、シチリア・クィア映画祭(SQFF)で特別審査員賞を受賞。2012年、「THREE YEAR SWIM CLUB」の舞台監督を務め、ロサンゼルスのイースト・ウェスト・プレイヤーズ劇場にて公演。作品は高い評価を受け、賞を獲得した。俳優としても活動し、最近では大ヒット映画「ネイビーシールズ」やテレビシリーズ「Hawaii Five-0」(チャン刑事役)に出演している。自身の脚本によるワンマンショー「I LAND」は、ニューヨークのオフ・ブロードウェイで初演を果たし、Ovation Awardにノミネート。さらにStage Scene LAのOutstanding Solo Performance of the Yearを受賞し、米国内外で3年にわたりツアーを行った。ミュージカルの舞台にも立ち、ロンドンのウエストエンド地区、ロンドン・パラディウム劇場で上演されたロジャース&ハマースタイン作品「王様と私」に、シャム王役で出演。エレイン・ペイジ、ジョシー・ローレンスらと共演した。この上演はロジャース&ハマースタインの作品史上、最長ロングランとなった。かつてはハワイ出身のアイドルグループBrownskinで活動し、1999年発売のアルバム「Brownskin」が大ヒット。解散前にはクリスティーナ・アギレラのコンサートで前座を務めている。またソングライターでもある彼は、タッキー&翼、F4のヴィック・チョウ 、千里愛風など、ハワイやアジアのアーティストに数多くの曲を提供。ソングライターとシンガーとして参加したCD「ISLAND WARRIORS」は、ハワイ出身アーティストとして初めてグラミー賞(ベスト・レゲエ・アルバム賞)にノミネートされた。ハワイアンミュージック界の大御所ロバート・カジメロが率いる男性フラダンスチームHalau Na Kamalei o Lililehuaにも所属しており、数々の賞を獲得したドキュメンタリー映画「Na Kamalei: Men of Hula」では共同製作者を務めた。

【ストーリー&解説】
昼下がりのロマンチックな逢い引き。高級ワインと赤いバラ、キャンドルとシルクのストールが甘いムードを盛り上げる。そんな最中、クローゼットから意外な事実が発覚して…。
今どきの打算的な結婚から生じる問題点を滑稽に描いた作品。48時間で短編映像作品を製作するコンテスト"THE 48 HOUR FILM PROJECT"の参加作品で、最優秀コスチューム賞、最優秀小道具チョイス賞、優秀映画賞を獲得し、観客の人気投票で1位に輝いた。

【監督プロフィール:Mathew Menacherry(写真左)】
好評を博したベストセラー小説「ARRACK IN THE AFTERNOON」 の著者。

【監督プロフィール:Miriam Menacherry(写真中)】
ドキュメンタリー映画の製作者。フィラメントピクチャーズ の監督を務めている。

【監督プロフィール:Paul Menacherry(写真右)】
広告代理店Creative Land Asiaのクリエイティブ部門代表。

【ストーリー&解説】
ルールは"3"。作品は3部構成。ショットの長さは30秒。各部は3つのショットから成る。タイ社会の第三階級に属する3人の主人公が抱くエロティックな願望を描き出す。

【監督プロフィール:Anucha Boonyawatana】
1981年タイ、ナコーンパノム県生まれ。チュラロンコン大学でコミュニケーションアート学科を優等賞で卒業。タイの独立系映画の監督である彼は、タイ大手映像制作会社G-Motif Productionの創設者でもある。彼の作品は露骨な性的描写を避けながらもエロティックで性的な魅惑に満ちているのが特徴だ。大学の卒業制作プロジェクトの一環で作られた作品「Down The River」(第1回AQFFで日本初上映)にも、その特徴は現れている。この作品は仏教的な哲学をベースに、タイの芸術やゲイカップルの恋愛模様を描いている。学生の手による作品ながら、観客と批評家の双方から好評を博し、幾つかの映画祭でも上映された。彼はTUC、Thai-American Public Health AgencyおよびUNESCOに協力し、タイの10代のゲイカップルに健全な関係を促し大切なメッセージを伝えようと「Love Audition」(第2回AQFFで日本初上映)を製作した。本作は2012年に第62回ベルリン国際映画祭にも出品されている。

【ストーリー&解説】
ラジオでつながれた2つの物語。上海で働くごく普通の会社員シェンィエとモロは、毎晩、自分たちの好きな50〜60年代の欧米の流行曲をかけながら"My Spiritual Medicine"というラジオ番組を放送している。一方、部屋から一歩も出ず、何をするときも必ず事前に手を洗わないと気が済まない老女は、一人でこの番組を聴くのを楽しみにしていた。
本作はネットで公開された日から数えて一千万以上の再生回数を達成し、中国では大ヒットとなった。ネット上での評価は8.2、たくさんのコメントや賞賛が書き込まれた。また、2011年11月の中国における映画トップ50チャートでは「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」や「猿の惑星:創世記」をはじめ国内外の劇場映画をおさえてベスト10入りした。ゲイライフを応援するエンターテイメント誌「Badi」の表紙とグラビアを飾ったこともあるHIROが主演を務めている。
●The Excellence, Short Filmmaking Award

【監督プロフィール:Liang Cheng】
上海電影集団公司の映画監督。これまでに監督した作品は、「Avenue Joffre」「Female Ward」「The Web」「Super 50」「Get Lucky in 2010」など多数。2012年の上海国際映画祭では「Shanghai Rooftop」で監督賞を受賞、最新作「A Golden Dream」は今年最高の公開作品といわれ、多くの観客を動員した。