■ストーリー+解説:


自由奔放で独立心旺盛なアミナは、念願だった音楽と伝統料理が楽しめるカフェをオープンさせる。人々の笑顔が溢れるそこは、アパルトヘイト政策による"白黒"の規則をそらせるための、"灰色"の領域。ある日、義姉と一緒にカフェへやって来たミリアム。抑圧的な夫と3人の子供と暮らす彼女の目には、活発なアミナが新鮮に映り…。


1950年代の南アフリカ連邦におけるインド人社会を舞台に、夫に従順な女性と、住民の憩いの場であるカフェを経営する女性との間に芽生えた愛、そして人種・性別差別が当然とされる社会を生きる女性たちの、心の自立を描いた珠玉のドラマ。力強く感動的で、極めて重要な内容の本作は、2001年に優秀な長編処女作に授与されるベティ・トラスク賞とペンドルトン・メイ・ファースト・ノベル賞を受賞した同名小説が原作。その後、原作者のシャーミム・サリフが監督を務め、映画として発表されると同時に各国の映画祭で高く評価され、数々の賞を受賞した。

■タイトル:あかね色のケープタウン

■原題:The World Unseen

■監督:シャーミン・サリフ/Shamim Sarif

■制作国:サウスアフリカ,イギリス/South Africa,UK

■制作年:2007年

■上映時間:94分

■日本公開情報:日本初公開

■Web:コチラ

■受賞歴:


★Audience Award

★Best Feature

- Miami Gay and Lesbian Film Festival


★World Cinema Best Director

- Phoenix International Film Festival


★Best Director Feature Award

★Woman’s Favorite Feature Award

– Clip Film Festival, USA


★Best Director

– 11 South African Film & Tv Awards


★Best Actress Award

– Grand Canarias G&L International Film Festilval


★Silver Medal

- Verzaubert International Gay & Lesbian Film Festival


★Audience Award

★Best Feature

– Paris Feminist & Lesbian Film Festival


★Best Debut Feature

– Rehoboth Film Festival


★Shamim Sarif/International Lesbian/Bi Woman Of The Year

– The AfterEllen.Com Visibility Award

■監督プロフィール

シャーミン・サリフ



シャーミン・サリフの祖父母と両親は南アフリカで生まれ育ったインド人で、サリフ本人は両親がイギリスに移住したのち1969年に生まれた。2007年に3作目の長編小説『I Can’t Think Straight』で監督としてデビューしている。この作品は第18回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でクロージング作品として上映され、この作品に主演した二人の女優が『あかね色のケープタウン』でも主役を演じている。

サリフはパートナーのハナン・カッタンと共に映画製作会社Enlightenment Filmsとレコード会社Enlightenment Recordsを設立し、映画製作とサントラの販売を行っている。『I Can’t Think Straight』では劇中歌の作詞を手がけ、映画の中で使った曲のミュージックビデオの撮影も行う予定だ。現在、2作目の小説「Despite The Falling Snow」の映画化を準備中である。




■フィルモグラフィー


1.The World Unseen (2007)

2.I Can’t Think Straight (2007)

 





ママに花束を!
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ガールズ
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無口な情熱
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エクスペリメンタル
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ドキュメンタリー
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ボーイズ
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僕は小さく恋をする
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■ アパルトヘイトとは:

アフリカーンス語の意味は人種隔離。語源は英語のapart【切り離し】とーhood【状態,境遇,性格,性質,(特定の階級や職業に属する)人々の集団】


アパルトヘイトは、法律で定められた人種差別制度として、南アフリカ国民党が1948年から1994年の間、実施した。アパルトヘイトの起源は、植民地化と南アフリカ入植地の歴史に始まる。人種を隔離する境界線の慣行・政策が次第に定められ、ヨーロッパ系入植者とその子孫が支配するようになった。1948年の総選挙後、南アフリカ国民党はアパルトヘイト計画を施行し、既存の政策と慣行を拡大し、法律を定めて、人種差別システムを制度化して、アフリカ人を支配した。しかし、国際的に強い批判を浴び、1990年から1993年にかけて、数多くの折衝の末、ついに南アフリカ共和国初の普通選挙である1994年の選挙が実施され、アパルトヘイトは廃止された。しかし、アパルトヘイトの残滓は、南アフリカの政策や社会に今もなお残っている。


人種の分類:全住民は、4つのグループに分類された:黒人、白人、カラード、 アジア人(主にインド人)

(『あかね色のケープタウン』プレスリリースより)