■タイトル:3:77

■原題:3:77

■監督:ルー・ジハン/Loo Zihan

■制作国:シンガポール/Singapore

■制作年:2007年

■上映時間:4分

■日本公開情報:日本初公開




■タイトル:ミドル・アース

■原題:Middle-earth

■監督:タンスカ・パンジッティヴォラクル/Thunska Pansittivorakul

■制作国:タイ/Thailand

■制作年:2007年

■上映時間:8分

■日本公開情報:日本初公開



■タイトル:私は飢えている

■原題:I'm Starving

■監督:ヤウ・チン/Yau Ching

■制作国:アメリカ/USA

■制作年:1999年

■上映時間:12分

■日本公開情報:日本初公開

■受賞歴:

★ Silver Prize

- Hong Kong Independent Film & Video Awards



■タイトル:ロック・ガーデン

■原題:Rock Garden: A Love Story

■監督:グロリア・キム/GLORIA KIM

■制作国:カナダ/Canada

■制作年:2007年

■上映時間:10分

■日本公開情報:日本初公開

■Web:コチラ



■タイトル:踊る女

■原題:Exodus

■監督:シャーマン・オン/Sherman Ong

■制作国:インドネシア,シンガポール/Indonesia,Singapore

■制作年:2003年

■上映時間:30分

■受賞歴:

★Special Jury Prize

- 10th Hong Kong Independent Film and Video Awards 2005

★Best Experimental Film

- 6th International Panorama of Independent Filmmakers Greece

★Special Jury Prize

- Malaysian Video Awards 2004

★Runner's Up Audience Award

- Q Film Festival

■『3:77』ストーリー+解説:

本作は、シンガポールの著名な振り付家/パフォーマーであるミン・プー氏とダニエルK氏と共に制作されたダンス・フィルム。

2007年のシンガポール刑法修正にもかかわらず、男性の同性間性行為は377A条により民事上の犯罪である。この明からさまな差別法を撤回せよとの要求の結果、国会で議論されたが、問題は解決されないままである。そして、3人のシンガポール人アーチストが、国会議員による同性愛嫌悪に対して、本作で答えを出した。それは、このビデオのバックミュージックとなっている。この意図は、必ずしもさらにコメントする必要はないが、ダンスを妥当な表現として、社会的な議論に提示するものである。


■監督プロフィール:

ルー・ジハン

シンガポールの果敢な映画制作者として有名なルー監督は、ナンヤン技術大学美術メディア学部でデジタル映画制作に関する美術の学位を習得した。彼はデビュー作として、映画『Solos』(2007年)の脚本を書き、共同監督および共同編集に携わった。この映画は、第12回釜山国際映画祭で初演され、ロサンジェルス映画祭にノミネートされた。しかし、同性愛のシーンが含まれていたため、第20回シンガポール国際映画祭での上映は取りやめとなり、国際的な注目を浴びた。その後、香港、コペンハーゲン、マドリッド、シドニー、ロンドンの国際映画祭で上映され、中でも、第23回トリノLGBT映画祭で「Nuovo Sguardi」賞を受賞したことは、注目に値する。これは、同性愛映画の進化を反映した映画と審査団が評価したことによる受賞である。脚本執筆や監督のほか、彼は台湾の女優ヤン・クエイ・メイとともに、タイおよびシンガポール国籍を持つ監督、エカチャイ・ウエクロングタムの『Pleasure Factory』で、主演級の役を演じた。この映画は、カンヌ国際映画祭の『ある視点部門』でで初上映された。彼はその他にも、演劇や、マルチメディア.アーチスト、ダンサー、パフォーマンスなどさまざまな分野で活躍している。


■フィルモグラフィー


1.3:77(2007)

2.Solos (2007)

3.Autopsy (2007)

4.Embryo (2006)

5.Untitled (2005

 

■『ミドル・アース』ストーリー+解説:

ゲイの映像作家の白昼夢。白いソファに、裸の男が二人。しかし、それは空想に過ぎない。パンジッティヴォラクルは、タイで、最も有名な映像作家。東南アジアで最も有名な映像作家と言っても過言ではない。2007年、国家が芸術家に授与する賞であるシルパートン賞を彼が受賞したことは、軍事政権下の検閲におびえるタイで、稀に見る明るいニュースだった。この映画は男性の体への叙情詩だ。二人の裸の男性が白いソファに座っている。そして、自制する映像作家。


■監督プロフィール:

タンスカ・パンジッティヴォラクル

1973年10月22日生まれ。タイ、バンコクのチュラロンコーン大学で美術を学んだ。「Bioscope」「a day」「Thai Film Quarterly」「Hamburger」「Movie Time Weekly」など、多くの雑誌でコラムニストとして記事を書いている。また自主制作でユニークな作品を作り続けている映画作家のためのウェブサイト<www.thaiindie.com>の創設者でもある。これまでに短編作品や長編ドキュメンタリーを制作しており、多くの映画祭で上映されている。『HappyBerry』は2004年の第4回台湾国際ドキュメンタリー映画祭で最優秀賞に輝いた。初めての35ミリ映画『Heartbreak Pavilion』は2005年に韓国の第10回プサン国際映画祭において、PPP(プサン・プロモーション・プラン)部門で最高の賞を獲得した。2007年、タイ文化省現代芸術部のシルパトーン賞を受賞した。現在、バンコク大学のマスコミ学部と芸術学部で教えている。


■フィルモグラフィー


1.Strangers in Our Time(2007)

2.Love is Our Destination(2007)

3.Middle-earth(2007)

4.Futon (2006)

5.You Are Where I Belong To (2006)

6.Out of Control (2006)

7.After Shock (Tsunami Projects) (2005)

8.Life Show (2005)

9.Vous vous soviens de moi? (2005)

10.Happy Berry (2004)

11.Unseen Bangkok (2004)

12.Chemistry (2003)

13.Voodoo Girls (2002)

14.Sigh (2001)

15....for Shiw Ping 28/12/97 (2000)

16.Love Sickness (2000)

17.Private Life (2000)

 

■『私は飢えている』ストーリー+解説:

本作は、ニューヨークのチャイナタウンにある小さなアパートに住む女性と幽霊との、エロティックなラブストーリーである。ラーメンのみを食べて生きる労働階級の黒人女性と、中華料理のテイクアウトメニューと紙幣を食べる幽霊はユニークな対照をなす。

この作品の魅力は文化の描写や隠喩的なささやき、そしてさまざまな解釈を可能としている点だ。穏やかでエロティックなしぐさや暗示を通じ、レズビアンの渇望と欲望の嵐を呼び起こす。


■監督プロフィール:

ヤウ・チン

1966年香港生まれ。香港の大学では比較文学と哲学を専攻。後にニューヨークとロンドンで映画制作とメディア芸術を学ぶ。ニューヨーク・ホイットニー独立研究プログラム終了後、映画監督、マルチメディア・インスタレーション・アーティスト、作家、教育者として活躍。現在は台湾の大学で教えている。2005年夏に台湾の第1回アジア・レズビアン映画祭、11月の香港ゲイ&レズビアン映画祭にも参加。『レッツ・ラブ・香港』は国際映画祭でポルトガル国際批評家賞・フィクション部門1位を受賞している。


■フィルモグラフィー


1.Let's Love Hong Kong (2002)

2.Finding Oneself (Produced by Radio Television Hong Kong) (2001)

3.Suet-Sin's Sisters (2000)

4.I'm Starving (1999)

5.June 30, 1997 (aka Celebrate What?) (1997)

6.Diasporama: Dead Air (1997)

7.The Ideal/Na(rra)tion (1993)

8.Flow (1993)

9.Is There Anything Specific You Want Me To tell You About? (1990)

 

■『ロック・ガーデン』ストーリー+解説:

本作は愛、孤独、そして人を受け入れるときにもたらされる、癒しの力を巡る寓話だ。映画では、日々苦労して暮らしている2人の隣人と、まったく思いがけない物がこの2人を変えていくさまが語られる。アトム・エゴヤン監督が「美しいとしか言いようがない」と語るこの作品は、一見すると、いがみあう2人の隣人の物語のようだが、実は、性やジェンダーのアイデンティティに関する社会的な注釈でもある。筋書きの思いがけないひねりは、もっともありそうにないやり方で、私たちが自分自身から自由になれることを示している。セリフはなく、陰影にとんだ音楽と重ねられた映像が主役だ。グロリア・キムは不思議なリアリズムを用いて、人間的な経験にユニークなひねりを加えてみせた。


■監督プロフィール:

グロリア・キム


グロリア・キムは、「映画・テレビ」専攻でトロントのライヤーソン大学を卒業した。その後まもなく、初短編『A Solitary Silence』を制作。カナダのジェミニ賞にノミネートされた映像制作者、キース・ロックに「写象主義的。心を打つモノクロの映画」と評された本作品は、2000年のトロント・リール・アジア国際映画祭、ならびにイントロ/スペク/テイターで上映された。キム監督の第2作は『Partial Selves』という短編ドキュメンタリー映画である。これは2003年国際シネマ・テクノロジー祭で最優秀実験映画賞の次点に残った。この作品も2001年のトロント・リール・アジア国際映画祭で上映され、さらにカリフォルニア大学サンタ・クルーズキャンパスで開かれた2002年ウィメン・オブ・カラー映画祭、2003年のPOW!映画祭でも上映された。最近ではイントロ/スペク/テイターで、トロント・ウィメンズ・ブックストアによって紹介されている。キム監督は映画界だけでなく、テレビ界でも経験を積んでいる。いくつもの賞を受賞しているSun Kyung Yi 監督がヒストリー・テレビジョン局のために制作した、『Scattering of Seeds』の助手を務める幸運に恵まれたのだ。また、カナダフィルムセンターが支援したアニタ・リー制作、ヘレン・リー監督のドラマチックな長編映画、『The Art of Woo』では、制作と監督の両方の仕事を見習う機会を得ている。この作品はオデオン・フィルム/アライアンス・アトランティスによって、カナダで配給された。さらに監督は、メアリー・ジェーン・ゴメス・プロデューサー兼監督のもと、オーダシンという映画テレビプロダクションでCFTPAの国際インターンシップの課程を修了した。

その後、キム監督はカナダ芸術委員会、オンタリオ芸術委員会、トロント芸術委員会、さらにCBCのカナディアン・リフレクション賞、Bravo!FACTからサポートを受けて、『ロック・ガーデン』を撮影した。


■フィルモグラフィー


1.Rock Garden: A Love Story(2007)

2.Partial Selves(2000)

3.A Solitary Silence(1999)

様々な可能性を持つ映像表現を縦横無尽に操る映像作家たち。個性的なスタイルと独特の世界観を持つ、実験的な映像に心地よく浸れる作品集!シンガポールでは男性の同性間性行為は377A条により犯罪である。この差別法に対する答えが詰まったダンス・フィルム『3:77』。ーータイで最も有名な映像作家、タンスカ監督の『ミドル・アース』は、男性の体への叙情詩。ーー香港で初めてカミング・アウトした映画監督であるヤウ・チンの幻の短編『私は飢えている』。ーー『スウィート ヒアアフター』のアトム・エゴヤン監督が「美しいとしか言いようがない」と語る『ロック・ガーデン』は、愛と孤独と癒しの力を巡る寓話。ーー森美術館で開催された「IN-BETWEEN:アジア・ビデオアート・ウィークエンド」でも上映された『踊る女』。下層階級の中国系シャンプーガールと、ジャワ人の宮廷舞踏家との間の微妙な感情と隠された欲望。そこには、真実と究極の美がある。

■『踊る女』ストーリー+解説:

2人の女性と1人の男性がダンスしている映像シーン。微妙な感情と隠された欲望、そこには、真実と究極の美がある。本作は、人間の感情の言葉にならないニュアンスを表現している。下層階級の中国系シャンプーガールと、ジャワ人の宮廷舞踏家が出会う。その結果、人間の愛情の移ろいやすさ、妄想の矛盾を認識する。ジャワ文化が支配する環境で、2人の女性のアイデンティティと夢を描いたストーリー。2人とも、スハルト後の時代に、よりよい生活が得られると思っている。


■ 監督の言葉:

この映画は、関係者全員にとって、愛の産物です。実際、全員による莫大な助力の証拠がこの映画です。プロデューサーのケリー、振り付け師のチャンドラ、そして、インドネシアのジャワ人トップダンサー、ヌンギ・クスマツチは、インドネシアで受賞歴を有する女優です。最小限の予算しかないので、デジタルビデオで二日間撮影しました。振り付け師、オリジナル音楽、メイキャップ、編集、制作後のスポンサー探し、友人知人の暖かい援助など、関係者のすばらしい手腕のおかげです。結局大事なのは、われわれが家族であると感じ、今でも「keluarga(家族)」であることです。キャストのQQの思い出に捧げます。


■レビュー:


「『踊る女』は、中国人女性とジャワ人ダンサーのパ・ド・ドゥ(バレエの対舞)をこの上なく美しく表現しました。音楽、振り付け師、映画撮影術、美術監督、それらすべてによって、この映像作品は、目および耳の保養になりました」

ジミー・チョイ(HKIFVA2005審査員)


「この野心的な作品は、階層構造を通じて、階級・エスニック文化・性の対立という難問に取り組んでいます。そして、監督はそれをいとも簡単に成し遂げました。伝統的ジャワ人ダンサーを媒体とし、主役のボディ・ランゲージで、複雑な人間関係とヒューマン・ドラマを生き生きと描写しました」

テレサ・コング(HKIFVA2005審査員)


■監督プロフィール:

シャーマン・オン

マレーシアのマラッカ出身のシャーマンは、映像と写真のメディアの作家である。その作品はこれまでヨーロッパ、アメリカ、ブラジル、アジアで展示され、現在もゲーテ・インスティトゥート主催の移動グループ展覧会の一環で、写真の作品がシンガポール、メルボルン、ジャカルタ、ハノイ、ベルリンを巡って展示されている。

2002年、シャーマンはシンガポール美術館の依頼で、1960年代のシンガポール人が集団として共有した記憶をテーマにドキュメンタリー作品をプロデュース。その『THE GROUND I STAND(わたしが拠って立つところ)』は第7回マレーシア・ビデオ賞で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、ビデオブラジル2003の国際エレクトロニック・アート・フェスティバルにも出品された。2003年2月には、彼はベルリン国際映画祭に関連して開かれた、第1回ベルリナーレ・タレント・キャンパスに招待されて参加している。

2003年7月には、インドネシア・コンテンポラリー・ダンス・センターに「東南アジア映像作家」として選ばれ、ジャカルタに招待された。アーツ・ネットワーク・アジアとフォード財団後援の「ダンス・オン・スクリーン・コラボレーション」という、スクリーン上の映像とダンスとのコラボレーション企画に参加するためである。この時の成果が『踊る女』に実をむすび、これは2004年ロッテルダム国際映画祭で世界初のお目見えをした。以来『踊る女』はヨーロッパやアメリカ、アジアの15を超える映画祭で上映され、賞を獲得している。さらに2005年には、ロンドンのインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アートが「シンガポール・シーズン」と銘打ったイベントの一環で上映され、また第10回香港インディペンデント映画・ビデオ賞で、特別審査員賞を受賞した。そして2005年9月のビデオブラジル・サンパウロとビデオリスボンのコンペ部門にも参加。

最近の作品は、アムステルダム国際ドキュメンタリー・フェスティバルと横浜アートトリエンナーレで初公開されているほか、現在はシンガポールのアート・センター、「サブステーション」のアソシエート・アーチストであり、写真家であり、映画制作の講座を指導し、テレビ番組、コマーシャル、ドキュメンタリープロジェクトを制作するなど、幅広く活躍している。


■フィルモグラフィー


1.Carrot Cake (2005)

2.Is it easy to kill/pray? (2005)

3.El Pollo de Quijote/Ok now I hit you! (2005)

4.Thit, Rau Cu & Che/Meat, Vegetables & Dessert (2005)

5.Drought (2005)

6.The Circle (2005)

7.The Ground I Stand (2002)

8.Exodus(2003)

9.State of Things (2003)

10.60s Now (2002)

 





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