■ストーリー+解説:


マニラ南方の小さな町で育った幼なじみのアドンとエンゾ。二人はいつも一緒に遊び、助け合い、お互いのことを一番良く理解している親友同士だった。やがてアドンにはメライという名の恋人ができるが、彼女の両親から交際を反対された二人は、マニラへ駆け落ちすることを決意する。エンゾは全力でその手助けをするが、それはアドンとエンゾの別れを意味していた。それから5年。マニラで運命の再会を果たしたアドンとエンゾ。それは二人の青年が絡み合う、エロティックショーの相手役としての再会だった…。


近年、魅力的なゲイ作品が多数生み出されているフィリピン映画界。本作は、第21回東京国際映画祭で上映された『まばたき』を手掛けたロナルド・バートゥビンの初長編作品で、愛と友情の狭間で揺れ動く二人の青年の姿を、濃密に、かつ純粋に描いた情熱的なドラマ。思いやりがあって優しいエンゾと、いつも真っ直ぐなアドン。そんな彼らを活き活きと演じた主演二人の好演が光る。

■タイトル:無口な情熱 –SIKIL-

■原題:SIKIL

■監督:ロナルド・バートゥビン/Ronaldo Bertubin

■制作国:フィリピン/Philippines

■制作年:2007年

■上映時間:109分

■日本公開情報:日本初公開

■監督プロフィール

ロナルド・バートゥビン


ほんの子どもの頃から、ロニの才能は世間を驚かせてきた。彼は高校を出るやすぐに、45分の10ミリ映画『ハデス』によって、フィリピン短編映画祭実験映画部門で認められた。この成功は、やがてテレビや映画や劇場での大きな仕事を手がける敷石となった。

その後、彼は「グリーン・ルーム・アーティスト・インク」の創立者の一人になった。これは、現在では「プロ・プロ」という名でフィリピンの主流に属するイベント会社の前身となったシアター・グループである。彼は今や、フィリピン広告業界の著名なアシスタント・ディレクターである。デジタル映画の製作でも、ロニの挑戦は昨年のデジタル映画祭で実を結んだ。15分の短編『ランサ』は国際的に高く評価され、複数の映画賞を受賞している。『ランサ』は「シネマニア国際映画祭」、および「タークス・アンド・カイコス諸島映画祭」で最終選考に残った。「ニューヨーク国際映画・ビデオ祭」でも表彰されている。

ロニの初の国際的長編映画『シキル』の製作は、『ランサ』の圧倒的な成功によって実現した。ロニはこの新作でもきっとやってくれるだろうと、誰もが期待している。『シキル』は本質的に、彼が映画業界からのみならず、私生活を通しても得た、長年の経験の産物である。


■フィルモグラフィー


1.Kurap (2007)

2.SIKIL(2007)

 





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