■ストーリー+解説:
マニラ南方の小さな町で育った幼なじみのアドンとエンゾ。二人はいつも一緒に遊び、助け合い、お互いのことを一番良く理解している親友同士だった。やがてアドンにはメライという名の恋人ができるが、彼女の両親から交際を反対された二人は、マニラへ駆け落ちすることを決意する。エンゾは全力でその手助けをするが、それはアドンとエンゾの別れを意味していた。それから5年。マニラで運命の再会を果たしたアドンとエンゾ。それは二人の青年が絡み合う、エロティックショーの相手役としての再会だった…。
近年、魅力的なゲイ作品が多数生み出されているフィリピン映画界。本作は、第21回東京国際映画祭で上映された『まばたき』を手掛けたロナルド・バートゥビンの初長編作品で、愛と友情の狭間で揺れ動く二人の青年の姿を、濃密に、かつ純粋に描いた情熱的なドラマ。思いやりがあって優しいエンゾと、いつも真っ直ぐなアドン。そんな彼らを活き活きと演じた主演二人の好演が光る。